腹直筋離開とは
妊娠中期から後期にかけて腹直筋の中央がさけてしまい、ヘルニアになることを腹直筋離開と言います。
更に砕いて説明すると、シックスパックの中央の凹みのライン上の一部が裂けてしまうことです。この事により、通常よりもお腹がより前方へ張り出すことになります。※必ず裂ける位置が中心だけではありません。
トコちゃんベルトとは
一度腹直筋離開になると回復をするのは出産後になります。
対処療法として、サラシもしくはトコちゃんベルトで骨盤を締めて、安定させることがいいと思います。人によって骨盤の歪みなどで違和感や不快感を感じる方がいます。この場合は骨盤や体の歪みが原因、もしくは通常のつけ方ではベルトが機能しない場合があります。
なぜ腹直筋離開になるのか
妊娠中期から後期にかけてホルモン(リラキシン)が分泌され、お産の準備のために骨盤の筋肉や靭帯を緩めます。この時に骨盤がゆるむと胎児が少し下がって骨盤内の筋肉が引っ張られたりします。胎児の姿勢が悪くなることにより、腹部に余計なテンションがかかり腹直筋離開になります。また逆子になる可能性もあります。
予防方法は
一番は妊娠前から運動を頻繁に行い、インナーマッスルを鍛えて下さい。妊娠後、動かなくなると筋肉量が減少、脳が筋肉の動かし方などを忘れて筋肉が弱くなります。出産も体力をとても消費をしますので、妊娠前に筋肉をつけて「力める」ようにしましょう。また妊娠中も体に無理のない運動を行いましょう。筋肉は使っていれば減少を抑えられます。自分の筋肉で骨盤を安定させることがベストです。
もうすでに妊娠後期で殆ど運動が出来ない方は
腰に座布団を入れて仰向けに寝て両膝を曲げて下さい(座布団はなくてもOK)。
〇肛門に「ぐっ」と力を5秒入れましょう。5秒力を入れて5秒力を抜きます。5セット行いましょう。
〇オヘソから恥骨の間(中間点)に丹田穴というツボがあります。ここを少し凹ますように力を入れます。5秒力を入れて5秒力を抜きましょう。5セット行いましょう。
このエクササイズで骨盤周りの筋肉を刺激し、骨盤の負荷を減らします。また出産に必要な「力み」の練習になります。ただし息を止めて力み過ぎないで下さいね。呼吸をしながら力を入れる練習を行って下さい。
毎日の美容と健康のために、是非試して下さいね。